シワ対策として注目を集める再生医療

第3種再生医療から、より高度な第2種再生医療へ

自分の幹細胞を採取・培養して再び体に戻すなど、副作用などのリスクを抑えながら移植などの治療を行う可能性を秘めた再生医療。現在、さまざまな分野で研究が進められています。そんな再生医療の可能性に対して、美容分野においても注目が高まっています。

世界でも類を見ない超高齢化社会へと突入しつつある日本では、健康寿命を延ばすことが重要です。そしてその健康には、見た目の美しさや若々しさも欠かせない要素の1つなのです。

そのため、美容業界では早くから再生医療を応用してきました。血液から血小板を抽出・濃縮して注入するPRP療法も再生医療の1つで、比較的施術が容易な第3種再生医療と呼ばれるものです。そこからさらに一歩進んで真皮層から肌のハリや弾力をキープするための成分を作りだす線維芽細胞を抽出して培養する施術が登場しました。こちらは第2種再生医療とされ、厚生労働省への届出と認可が求められるなど、より高度な治療を実現しているのです。

線維芽細胞移植術の安全性や有効性は?

もともと自分自身の幹細胞などを治療に応用する再生医療では、副作用などのリスクが少ないとされています。線維芽細胞移植術でも、自分の皮膚から採取した線維芽細胞を培養して増やし、再び皮膚の中へと戻します。そのため、アレルギーや拒絶反応などの副作用は限りなくゼロに近いと考えられます。

スキンケアというとどうしても表皮にばかり注目しがちですが、実は表皮を支える真皮の健康があってこそ美肌が実現できます。逆に言えば、真皮がハリや弾力を失ってしまうとどうしても表皮にはシワができてしまうのです。

線維芽細胞移植術は、この真皮の主要成分であるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生成する線維芽細胞を抽出して培養し、再び移植するというもの。自分でそれらの成分を作り出すことができるようになるため、肌の若返りの根本的な治療になると考えられています。とはいえ、時間とともにこの線維芽細胞の働きは弱まっていくので、1~2年程度で再び治療を行う必要があります。